合成ダイヤモンドの番組を見て
イントロ
2019年2月13日に未来世紀ジパングで放送された「合成ダイヤモンド」を見た.
工場で人工的に作られたダイヤモンドがようやく市場に出てきたらしい.
たまーにダイヤモンドを利用した研究を聞くので,
人工的なダイヤなんてもうできていると思っていたが.
- 天然と合成の価格差
天然の2,3割の価格らしい.
そしてもう販売しているらしい.おおよそ天然の1/3の価格.
- 合成ダイヤモンドの作り方
ある工場では基板に炭素ガスを吹き付けることで結晶成長させている.
- 天然と合成の見分け方
プロが判断しても,もはやわからない.
すでに天然と合成を見分ける装置が開発しているらしく,ダイヤにUV光を照射して,
天然は青で発光し,合成は発光しない.
天然には結晶内部に窒素が不純物として入っており,その影響で青で発光する.
番組では天然からの発光スペクトルには415 nmにピークを持ち,それが窒素の不純物由来だと説明している.
そして,その装置は700万円.ぼったくり.
感想
まず,天然と合成を見分ける装置について.
ダイヤモンドにUVを照射してその発光スペクトルを測定するのだが,正直700万もかけなくても簡単に測定できそう.
UV光のパワーがどの程度必要かわからないけど,浜松ホトニクスのUV LEDなら30万くらいで購入できるし、,
分光器も浜松ホトニクスが小型のものを出しているのでそれを買えばいい.
次に天然と合成の見分け方.
窒素が含まれているかどうかで判断しているので,
ダイヤモンド作製時に炭素ガスと同時に窒素ガスを吹き付ければ
窒素が入ったダイヤモンドもつけれそう.
もちろん,簡単ではないと思うけど,難しくはなさそう.
いつか窒素で判断できる時代が終わりそう.
ちなみにダイヤモンド窒素-空孔中心(NVセンター)という
ダイヤモンドの炭素の位置に窒素が入って,
その窒素の隣の炭素が空孔になっている
ことを利用した研究がある.wikiにもあるくらい有名.
最後に,ダイヤを人生で買うのは1度くらいだけど,
そのときまでに1/100くらいにダイヤモンドの価格が落ちていたら面白い.
給料の3ヶ月分買ったら,どんなに大きいダイヤが買えるのだろうか.