大学で初めての非常勤講師を終えて
更新:19/05/25
イントロ
2018年9月に博士号を取得し,10月からPDとして働くことになった.
そのとき,タイミングよく (?)
先輩が他の大学でポストをとり,移動することになった.
そして,その先輩が担当していた授業を代わりに受け持つことに.
担当した授業は学部生の実験で,週に2コマ.
レポートの採点も終わったので,
半年間,非常勤講師をやってみて思ったことを書いてみる.
やってみて良かった点
- 教育歴として履歴書に書ける.
JREC-IN Portalでアカデミックポストの公募を見てみると,教育歴の欄がある.
教育歴があるとどの程度有利になるのかわからないけど,何もないよりはましか.
- お金がもらえる.
当然っちゃ当然だが,PDの給料にプラスされて非常勤講師としても給料ももらえる.
給料は100円/分だったので,1コマ90分で9000円.
高いか安いかはよくわからない.
それでも多少は足しになるので助かる.
- 教員の気持ちがわかる.
色んな学生がいて大変だった.授業が始まった瞬間に,
「何時に終わりますか?」とよくそんなことを聞けるなと思う学生もいれば,
授業後に研究室まで質問にくる学生もいた。.
今思えば,自分も学生のときはあまり真面目ではなかったので、,教員に迷惑かけていたかもしれない.
ごめんなさい.
悪かった点
- 給料は高くないと思う.
労働時間として計算されているのは,授業時間だけなので,
レポート採点の時間も予備実験の時間も含まれていない.
特に,実験に関しては,先輩から引き継ぐ時間がなかったので,
実験に必要なものがなかったり,装置を使うのにコツが必要だったりと結構苦労した.
ただし,テキストや授業方針は完全に引き継いでいたので,そこに時間はかかっていない.
ゼロから授業を立ち上げる場合は本当に割に合わないと思う.
- 長期の出張に行けない.
PDは業績を稼ぐために,積極的に学会に行くべきだが,授業があるとなかなか行けない.
授業を休めるかもしれないが,せいぜい1度だろう.
今回,海外で実験をする話が来たが,授業を休めず延期になった.
- 事務処理が遅い.
悪かった点とは少し異なるが,気になったので書いておく.
大学の事務処理はとても遅い.
給料がいくらかわかったのは働いてから2週間後.
そもそも遅いのか,非常勤講師がなめられているのかわからないが.
適当だなと思った.
まとめ
いい経験になると思うので,1度くらい非常勤講師をやってもいいのかもしれない.
いい意味でも悪い意味でも.
どうやら安い給料で雇われる非常勤講師が大学を支えて(?)いるらしい.
(大学の教員は何故安いのか)
JREC-IN Portalに非常勤講師の募集もあるので,確認しておくといい.
ただし,前もって参加したい学会などを調査して,どっちが優先か考えてからの方がいい.
2019年では,2コマやることになりました.