PDの暇つぶし

suigeiPの2ndバージョン。ポスドクとして研究やってて思ったこと。あとスターウォーズ。

光触媒の勉強に使える書籍や論文

光触媒の研究を始めるときに,使える書籍や論文をまとめておく.



【書籍】

  • 野坂芳雄, 野坂篤子, "入門 光触媒", 東京図書 (2004).

https://www.amazon.co.jp/%E5%85%A5%E9%96%80-%E5%85%89%E8%A7%A6%E5%AA%92-%E9%87%8E%E5%9D%82-%E8%8A%B3%E9%9B%84/dp/4489006845
これさえ読んでおけば,光触媒について最低限のことはわかる.手元に置いておきたい一冊.

  • 大谷文章, "光触媒標準研究法", 東京図書 (2005).

https://www.amazon.co.jp/%E5%85%89%E8%A7%A6%E5%AA%92%E6%A8%99%E6%BA%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%B3%95-%E5%A4%A7%E8%B0%B7-%E6%96%87%E7%AB%A0/dp/4489006977
実験や解析の細かいところまで書いてある.
実験をはじめて気になることがあったら読んでみてもいいかも.
もちろん光触媒に関する基礎知識も書いてある.

試料作製から分解メカニズムまですべてが書いてある.わからないことがあればここで調べればOK.ただし,高すぎる.



【論文】

  • A. Fujishima, et al., "TiO2 photocatalysis and related surface phenomena", Surf. Sci. Rep. 63, 515 (2008).

https://doi.org/10.1016/j.surfrep.2008.10.001
光触媒に関する先行研究を調べたかったら,ここから調べれば早い.

  • B. Ohtani, "Photocatalysis A to Z—What we know and what we do not know in a scientific sense" J. Photochem. Photobiol., C 11, 157 (2010).


https://doi.org/10.1016/j.jphotochemrev.2011.02.001

光触媒の基本的な知識がまとめられている.B4の勉強にいいかも.

  • K. Hashimoto, et al., "TiO2 Photocatalysis: A Historical Overview and Future Prospects" Jpn. J. Appl. Phys. 44, 8269 (2005).


http://iopscience.iop.org/article/10.1143/JJAP.44.8269/meta

光触媒研究の歴史がまとめられている.イントロとか書くのに便利.

投稿論文の掲載までの流れ

そろそろ次の論文を投稿する予定なので、M2前回(2015年時)の流れをまとめてみた。

                                                                                                                                                                          • -

02月XX日:修論をベースに論文を書き始める。なおこのとき、M2。
03月XX日:書き終えて、先生へ送る

03月28日:飲み会で論文についてコメントされる

03月29日:書き直し始める
打ち合わせたり,添削したり,共著者に送ったり

07月12日:英文校正へ
出す
07月13日:投稿論文のTexのテンプレに本文をいれてみる

07月14日:うまくコンパイルできず、先輩に助けを求める

07月15日:Tex版の完成

07月17日:英文校正が返ってくる

08月10日:Physical Review Bへ投稿

08月17日:分野が違うとeditorに言われる。どうやら応用色が強すぎるらしい。

08月20日:Journal of Applied Physicsへ投稿

09月15日:レフェリーからコメントが返ってくる
コメント返信作成,論文修正

10月13日:再投稿

10月22日:アクセプト

11月05日:オンライン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
書き始めてから投稿まで半年、投稿からアクセプトまで2ヶ月かかっている。
アクセプトされないと業績として書けないので、書類提出の1年前には書き始めないといけない。

博士論文を製本してきた

2018年7月,完成した博士論文を製本してきた.
周りに博士課程がいないので,自分で業者を探すことに.
こういうのって大学が仲介してくれないのかね?

業者は検索して引っかかった「日本文書」になんとなく決めた.
論文製本の株式会社日本文書|卒業論文,博士論文,修士論文,学位論文
メールで連絡し,博士論文のpdfファイルと印刷した論文を持って店頭(九段下)へ.

以下が6冊作ったときの料金.

  • ハードカバー製本:6冊×¥3,700=¥22,200

  • モノクロデータ基本料金:26P×¥20=¥520

  • モノクロデータ出力料金:26P×6冊×¥8.5=¥1,326

  • カラーデータ基本料金:91P×¥30=¥2,730

  • カラーデータ出力料金:91P×6冊×¥40=¥21,840
  • 凸版作成:¥5,000

  • 消費税:¥4,289




 ご利用合計金額(税込):¥57,905




背表紙に英字を使用する場合,それ専用の凸版を作る必要があるらしく,その作製に5000円もかかった.
製本代は研究費から出すことができたのでよかった.
約1週間後に添付まで完成版を受け取りに.これで安心して修了できる.


まとめ:博士論文の製本は1冊,約1万円.
 


ジャーナルの略称の検索方法

論文で参考文献を書くときに,例えば,Applied Physics LettersはAppl. Phys. Lettと略される.
探すのはとてもめんどうだが,以下のサイトで検索すればほぼ出てくる.

これらでも見つからない場合は,「ジャーナル名 + abbreviation」で検索すれば見つかるかも.